国産材での家づくり ■国産材で森を再生 日本の戸建て住宅の多くは木造ですが、使用木材の大部分は外材で、国産材はわずか2割ほど。 かつては9割を超えていましたが、外材との価格競争に敗れ、日本の林業自体が斜陽になっています。 しかし住宅に国産材を使うことは、様々なメリットを生み出します。 木材代金が山に換金されて林業が成り立ち、植林→手入れ→伐採→植林の循環により豊かな森が生き続けられるからです。 さらに、森林の世代交代によりCO2の吸収力が高まります。 たとえば杉の場合、CO2吸収のピークは樹齢20年で、その後徐々に減少します。 そこで建築材として適齢期を迎えた木を伐り、新たに植林することで若木の旺盛なCO2吸収を期待できるのです。 ■風土に合う地元材 国産材というと、天然林では秋田杉・青森ヒバ・木曽桧、人工林では吉野杉・尾鷲桧・天竜杉といった ブランド木材が有名です。 しかしこれに限らず多くの都道府県には材木の産地があり、それぞれの特色のある林業が行われています。 建てる場所に近い産地の木材を使えれば、木材輸送のエネルギーを減らし、 地域の産業振興・環境午前にも貢献できます。 香りや肌触りがよくリラックス効果が高い、冬暖かく夏はヒンヤリした感触が得られる、湿度の調整機能、 防虫効果など、木の家には住む人の健康にとって多くの利点があります。 使用する木材が、国産材とりわけ地域で産する材ならば、住み心地と環境面で一隻胃腸の選択です。